ハウインは、サファイアよりも美しい青さを持った宝石とも言われ、 レアストーンのコレクターに大変人気があります。 しかし、その硬度は5-6と宝石としては傷つきやすいものです。 また、溶岩の空隙に生成するその産状から、カット石で 1ctを超えるような大きな石は極めて珍しいものです。 今回、5月にドイツ、コブレンツ市にお住まいのハウインのコレクター、 Mr. Eckhard Mücke(エクハード・ミュケ氏)を訪問し、 予想もしていなかったことに、 ハウインの鉱山にまでお連れ頂いたのでそのご報告をします。 ミュケさんはコブレンツで最も美しい、ライン川とモーゼル川の合流地点 であるドイチェスエックDeutsches Eck(ドイツの角の意味) の側の古い街並みが続くマーケットの近くにお住まいでした。 ご自宅の隣の大きなもみの木(?)から聞こえる 鳥たちのさえずりが都会の中のオアシスのようで印象的でした。 ミュケさんにお会いすると、日本からの訪問を大変喜んでくれました。 ミュケさんは現在精神科医のお仕事をされているようですが、 本人のご趣味でアウインのコレクションをされています。 早速ミュケさんのコレクションを拝見したのですが、 きれいなアウインをあんなにたくさん見たのは初めてというくらい、 とてもきれいにソーティングされていて、驚きました。 しかし、当然これらはやはり珍しいものなんです、と 見せて頂いたたくさんのカットされない原石を前に、 その貴重なコレクションを惜しげなく見せて いただいたことを、とてもうれしく思いました。 そして、急に鉱山へ行く話になりました。私はまさか、鉱山まで ...
皆様ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より日独宝石研究所をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。この度、大変遅くなりましたが、Gem Information 第39・40合併号が発行の運びとなりました。今号から、紙面のレイアウトを大幅に変更し、文字を小さくしての発行となりました。印刷費の上昇に対応するためのものでご了承いただければと存じます。その代わりと言ってはなんですが、弊社に著作権のある画像につきましては、お客様でご利用される機会がございましたら、これまで以上にご提供させて頂きたいと考えております。 さまざまな理由から低迷する業界ではありますが、宝石の魅力を伝え、その喜びを共有していくことが業界の復興、発展に繋がるものを信じ、これからも情報発信に努めていきたいと思います。 === 内 容 紹 介 === ☆チベットのアンデシン鉱山と拡散加熱処理の現状 チベットのアンデシン鉱山を訪問する機会を得たので報告致します。 また、アンデシンの研究を進める中で、東京都産の アンデシンを入手でき、分析致しました。 いまだ日常的に非破壊でできる手段での鑑別方法は 確立されておりませんが、拡散加熱処理がいろいろなラボで再現され、 鑑別方法についても研究が進んでいる状況です。 ☆ムーンストーンやサンストーンなどの長石の分類 改めてムーンストーンやサンストーンの分類についてご紹介いたします。 海外とはいまだ呼称に違いがあるところもありますので、これらの違いは、 買い付けをされる方にもぜひ知っておいていただきたいものです。 ☆ブラック・ダイアモンドとその類似石 昨年以来、ブラック・モアッサナイトなどの類似石が問題となっております。 それを扱っている業者の方が自ら看破する方法をご紹介いたします。 なんの類似石かの特定は困難な所もありますが、 ダイアモンドではないことに気付くことは可能かと思います。 この方法でぜひご自身でチェックして頂く一助となればと思います。 ☆ペルー産のブルーが美しいクリソコーラ ペルー産とされるクリソコーラが見られるようになりました。 良質のものとされるアメリカ産とも思われるような透明度の高い、 美しい色でしたのでご紹介いたしますと共に、 クリソコーラという宝石について再度ご紹介したいと思います。 ☆ライモナイト入りトパーズ ルチルの針状インクルージョン入りとして流通している トパーズのインクルージョンがルチルではなく、 ライモナイトという別の鉱物であることが分かりました。 生成の仕方もルチルと大きく異なるインクルージョンで、 興味深いものなのでご紹介いたします。 ☆日本の宝石市場に見る変化と提言 昨今に始まったことではありませんが、宝飾業界は長く深い不況にあります。 他の業種やブランドのジュエリーと比較し、 日本の宝飾業界の変化と提言をまとめてみました。 販売店様向けのチェック項目もありますのでご活用いただければと存じます。
Some people doubt that all Chinene (country) andesines in the market now are treated. But there exist natural color andesines in Tibet area as we seen this time. So maybe your andesines are not to be doubted to be treated. We had a thankful chance to visit Tibet mine of andesine with the party of Dr. Ahmadjan of GAAJ Laboratory and others. This report is from Tibet to show that Tibetan mine has natural red color andesines. The highest mine of feldspar in the world The mine is located at Rikaze(Xigazê) area which is 7 hours drive from Lasa and its altitude is ...
最近、メレーサイズの合成ブラック・モアッサナイト(以降:すべて合成)がブラック・ダイアモンド(加熱処理含む)の模造石として問題になっている。大手チェーン店は在庫の全てをチェックするよう、納入業者に全て一度返品したという話まである。当研究所にも問い合わせが相次いでいるので、その特徴と状況について述べる。 ブラック・モアッサナイトの特徴と鑑別方法 ブラック・モアッサナイトは、2000年頃問題になったダイアモンドの類似石、合成モアッサナイトの黒い物である。モアッサナイトは熱伝導率を用いたダイアモンドテスターで、ダイアモンドと同じ反応が出てしまうことで話題になった。しかし、キュービックジルコニアなどに比べ価格が高く、また、複屈折量が多いため、無色石ではダブリングがはっきりと見え、鑑別が容易なことからあまり市場では見られなくなっていた。 また、モアッサナイトは研磨剤として用いられるグリーン・カーボランダム(シリコン・カーバイド)と呼ばれるものと同じもので、今回のブラック・モアッサナイトは、グリーン・カーボランダムが濃緑色不透明多結晶石であったのに対し、その結晶が大きくなったものではないかと思われる。また、その色は黒く見えるが、濃い緑青である。 通常の機材でも分かる鑑別上の特徴としては、表面の深い傷である。下の写真でも深い直線のスクラッチと、研磨の際に付いたと思われる円形のスクラッチ(9時?12時の方向)が見られる。これは多結晶とまではいかないが、結晶が均一でないことであることに由来すると思われる。 また、すべてのブラック・モアッサナイトに含まれる訳ではないが、強い光を当てると内部に、曲線状に連なった気泡が見えることがある。 今回、メレーということで小さい石がたくさんついた商品が多いことから、上記のような顕微鏡による検査が実務上最も有効であると考えている。また、確認用に成分分析機を用いることもある。なお、電導性を調べるモアッサナイトテスターでは多くのブラック・ダイアモンドも電導性があるため、ともにモアッサナイトの反応が出てしまうので、注意が必要である。 ブラック・モアッサナイト 他のダイアモンド類似石の状況 さて、当研究所にはブラック・モアッサナイトは2008年1月に最初に持ち込まれた。香港の業者から購入したというブラック・ダイアモンドのメレーを用いたジュエリーの一部に使われていたものであった。そして、5月頃には国内のルースの大きなロットがまるまるブラック・モアッサナイトであることが発見され、驚かれた。しかし、ルースについては重液やレントゲンでの検査が可能で、その後は見つかっていない。 ブラック・ダイアモンドとしての鑑別依頼は引き続き、当研究所に持ち込まれている。その中で実際ブラック・ダイアモンド以外の類似石(キュービックジルコニア、スピネル、サファイア、カルセドニー)などが、100石ほどメレーが付いたジュエリーで、一つでも発見される割合は5%ほどであり、そのうちの1/5つまり、全体の1%程からブラック・モアッサナイトが発見されている。 ブラック・モアッサナイトが発見されるのは、香港、中国で製造・販売された商品に多く、国内で製造されたものには、ごく少ない数しか見つかっていない。これは調べる対象によって異なるであろうが、当研究所においてはこういう状況である。 つまり、ブラック・モアッサナイトがブラック・ダイアモンドに混入していることは驚異であるが、それ以外の類似石が混入していることが遙かに多いということである。 今般、サブプライムローンの破綻に起因して世界の株価が乱降下している。しかし、サブプライムの問題自体が日本経済には実際それほどの影響があったわけではない。(ご参考:財部誠一の「ビジネス立体思考」) モアッサナイトも同様なのかもしれない。 ブラック・モアッサナイトを含む、ブラック・ダイアモンドの類似石については、顕微鏡などの簡易な機材だけで行える他の類似石との識別方法として、次のGem Informationで解説する予定であるので、詳しくはそちらをご参考にしていただきたい。
5月 07
24
5月23日に発行されたGem Information第35・36合併号の内容を簡単に紹介します。今回は最近特に需要の多い、“宝石の産地同定の重要性”にスポットを当て、話題の宝石、新しい産地、今年のツーソン ジェム&ミネラル ショーで注目をあびた宝石などを中心に56ページのボリュームで発行することができました。

☆“宝石の産地同定” Gübelin Gem Lab Ltd.,
宝石の産地同定の技術、限界、全体論的アプローチを、スイスのギュベリン宝石研究所が事例研究を上げながら解説します。
←カシミール産ブルー・サファイア中のパーガス閃石
顕微鏡写真

☆エチオピア オパール産地イータリッジ(Yita Ridge)
宝石の産出がほとんどないエチオピアから、1992年に
遊色効果の大変美しい高品質なオパールが発見された。メキシコやオーストラリア産のオパールと見違える程の
品質である。

☆ タンザニア産グリーン・オパール
東洋を代表する宝石の一つであるオパールは、コモン・オパール、プレシャス・オパールとその種類も大変多い。この度タンザニア産のグリーン・オパールを入手することが出来た。
ブラジル産のオパールと比較し、その特徴を解説する

☆ ツーソン近郊で産出するファイアー・アゲート
ツーソンの会場から車で30分ほど行くと小高い山脈が見える。虹色の強い、丸みを帯びたいくつもの山形のファイアーが見られるファイアー・アゲートが産出するDeer Creek Mineである。

☆ コランダム・キャッツ・アイ
ベトナムの北部Luc Yen鉱山とTan Huong鉱山から産出されるコランダムの中に、大変稀にキャッツ・アイ効果を持つルビー、サファイアがある。宝石学的見解・考察により石の特徴を把握し、それを活かすように石取り・カットデザイン構成を考え、シャトヤンシー効果が最大限に現れるように研究されたものである。
☆ ツーソン2007
10年間にわたりツーソンに自ら出展し、その後も毎年のようにツーソンを訪れ、新種石、新産地の情報を入手し続けてきた所長が、“ツーソン攻略法”ともいえる特徴ある展示品を紹介する。
1)宝石の産地同定
1)産地同定の技術![]()
事例研究A:コロンビア産とブラジル産のエメラルド
2)産地同定の限界
事例研究B:スリランカ産およびマダガスカル イラカカ産のブルー・サファイア
3)宝石産地同定のための全体論的アプローチ
(2)遊色効果の美しいエチオピア産オパール
(3)タンザニア産グリーン・オパール
(4)ツーソン近郊で産出するファイアー・アゲート
(5)コランダム・キャッツ・アイ
(6)ツーソン ジェム&ミネラル ショー2007
1)会場
2)特に目に付いた産出国
3)心に残った宝石
4)パライバ・トルマリンのツーソンでの現状
5)大型の置物
6)アメリカ産の宝石とデザイナー製品
7)世界の珍しい彫刻品
(7)最近入手した宝石―その16
76) Augelite 77) Edenite 78) Microlite 79) Roselite 80) Thaumasite
5月 07
22


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誕生石?????????????????????????????????????? 割引対象期間
??1月? ガーネット????????????????????????????? ?12月?1月
??2月? アメシスト????????????????????????????? ??? 1月?2月
? 3月 アクアマリン、コーラル ?? ? 2月?3月
? 4月 ダイアモンド???????????????????????? ?? ? 3月?4月
? 5月 エメラルド 、ジェダイト(翡翠) 4月?5月
? 6月? パール、ムーンストーン??????????? 5月?6月
? 7月? ルビー??????????????????????????????????????? 6月?7月
? 8月? ペリドット、サードニクス??????????? 7月?8月
? 9月? サファイア??????????????????????????????????8月?9月
10月 オパール、トルマリン????????????? 9月?10月
11月? トパーズ、シトリン??????????????? 10月?11月
12月? トルコ石、ラピスラズリ???????? 11月?12月
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1月 07
14
Paraiba Tourmaline 脳裏に焼きつくエレクトリック・ブルーの輝き”
1)トルマリンの種類
A)トルマリンの色による分類
B)トルマリンの化学組成による分類
2) パライバ・トルマリンの歴史
3) ブラジル産パライバ・トルマリンの特徴と産状
A)パライバ州バタリヤ(Batalha)鉱山
B)リオ・グランデ・ドゥ・ノルチ州のムルング(Mulungu)鉱山と
クイントス(Quintos)鉱山
4)アフリカ産パライバ・トルマリンの特徴と産状
A)ナイジェリアのエドコ(Edoukou)鉱山とオフィキ(Ofiki)鉱山
B)モザンビークのアルト・リゴンア(Alto Ligonha)
5)バタリヤ近郊に出現した新しいパライバ・トルマリンの鉱床
6)パライバ・トルマリンの今後
宝石の中でトルマリンほどたくさんの色があり、複雑な成分を持つ宝石は他にないだろう。文豪ゲーテは、宝石をこよなく愛したことで有名だが、1805年10月23日の日記に“ショール”についてすでに記載している。和名で電気石と呼ばれるトルマリンは、宝石としては大変珍しい焦電性や圧電性を有し、陽イオンを含んでいることもあって、健康医療の分野でも広く利用され、新しい分野の宝石として需要は高まる一方である。
その一種である“パライバ・トルマリン”が、アメリカのツーソン ジェム&ミネラルショーで画期的なデビューをした事は今でも語り草であるが、発見以来価格は下がることを知らず、確実に上がり続けている。それは何より、一度見たら“脳裏に焼きついて離れないエレクトリック・ブルーの輝き”による。ブラジル人のガリンペイロが、その石のカケラを見つけ、同じものを求めて5年以上荒野を探し続け、ようやくその石の鉱脈に辿り着いた。この男を付き動かしたロマンがなかったら、この石は未だに地中に眠り続けて、人の目に触れることはなかったであろう。
長い間、ブラジル北部のパライバ州でしか発見されず、そのネオンカラーの輝きは人々を魅了し続けてきた。宝石業界に新風を吹き込み、長い宝石の歴史にこれほどセンセーショナルな一ページを刻んだ宝石も、他にないのではないだろうか。
ダイアモンドより高価で希少性の高い宝石といわれるパライバ・トルマリンの魅力を探ってみたい。
8月 06
28
和名:ペイナイト(ペイン石)化学組成:CaZrBAl9O18 六方晶系に属する。
産状:卓状結晶 色相:暗赤色、橙赤色、透明石 光沢:ガラス光沢
モース硬度:7.5-8 比重:4.01 屈折率:ω=1.816 ε=1.787
複屈折量:-0.029 多色性:二色性強 蛍光:長波・短波共に赤色
産地:ミヤンマー
この石は、1952年にミャンマーのモーゴクの宝石鉱物を含む漂砂鉱床の中から最初に発見された。1957年に新種の鉱物であることがわかり発見者であるイギリスの宝石商のA.C.D.Pain氏に因んで命名された。知られている原石としてはイギリスの大英博物館が所蔵する1.7Kgの原石があり、世界唯一のものでカット石は大変稀少である。色は濃いレッド・ガーネットに似ている。
和名:セラアイト(セラ石) 化学組成:MgF2 正方晶系に属する。産状:柱状結晶、繊維状集合体 色相:無色、白色、透明石 光沢:ガラス光沢 モース硬度:5 ヘキ開:{010}、{110}完全 比重:3.15 屈折率:ω=1.378 ε=1.390 複屈折量:+0.012 蛍光:長波にて紫色短波にて変化なし 産地:ドイツ、イタリア、フランス、ブラジル・・・等
マグネシウムを含んだ弗化物である。中に入っているインクルージョンの影響で黄色味を帯びているように見える。氷河期の堆積物の中に流黄、蛍石、石英等と共存、カリ岩塩鉱床、石灰岩、火山噴出物などの中から産出する。又大理石の空洞中より5cmまでの微細結晶としても産出。イタリアの鉱物学者Q.Sellaに因んで命名された。
和名:トリアン石(方トリウム石) 化学組成:ThO2 等軸晶系に属する。産状:立方体結晶 色相:褐黄色、黄色、緑色、褐黒色?暗褐色、透明から不透明石光沢:ガラス、樹脂光沢 モース硬度:6.5-7 ヘキ開:{001}弱
比重:9.99 屈折率:α=2.39 β=2.42 γ=2.52 複屈折量:+0.13
蛍光性:長波短波共に変化なし 産地:アメリカ、カナダ、南アフリカ、スリランカ、マダガスカル・・等
放射線元素であるトリウムが主な成分であり、放射能を発している。ペグマタイト中とカーボナタイトの中から産出する。閃ウラン鉱よりも稀少であり、閃ウラン鉱のウラニウムがトリウムによって置換されウラニウムよりトリウムの含有が多いものをトリアナイトと呼び、セリウムが多いものはセリアナイトとよぶ。中間的な化学組成を持つ物(Uranothorianite)も多い。
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和名:珪酸亜鉛鉱 化学組成:Zn2SiO4 三方晶系に属する。
産状:塊状、粒状、時に柱状結晶 色相:無色、緑色、黄色、白色、褐色、赤色、透明から半透明石 光沢:ガラス光沢から樹脂光沢
モース硬度:5.5 ヘキ開:一方向に明瞭 比重:3.89-4.10
屈折率:ω=1.719 ε=1.691複屈折量:+0.028 多色性:二色性
蛍光:長波・短波共に黄色 分光:421nmに強いライン、583,540,490nmに弱いライン産地:アメリカ、カナダ、メキシコ、ロシア、ナミビア・・・等
名の通り、亜鉛と珪酸からなる鉱物である。市場に出回っている透明石はアメリカのニュージャージー州のフランクリン鉱山からの物がほとんどで1?2ctのサイズが多い。日本でも採れるが、ごく小さいものしか採れない。紫外線をあてると強烈な黄緑色の蛍光を発する。Mnを含有する場合には黄色の蛍光を発する(成分分析の結果Mnの含有が確認された)。蛍光灯には合成珪酸亜鉛鉱などが蛍光物質として使われている。名称はオランダの王ウィレム一世に因んで命名された。
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和名:ウィリアムサイト 化学組成:(Mg,Fe)3Si2O5(OH)4 単斜晶系に属する。産状:塊状、繊維状 色相:緑色透明石 光沢:樹脂光沢
モース硬度:4 ヘキ開:時に明瞭 比重:2.4-2.8 屈折率:1.560-1.571 蛍光:長波にて微緑色 短波にて変化なし 産地:アメリカ・・・等
蛇紋岩(Serpentine)の一種である。蛇紋岩にはウィリアムサイト、ボーウェナイト、リコナイト等の多くの宝石になる変種がある。ヒスイに似ている緑色を示し、中には内包物として黒色のクロマイト・インクルージョンが混在している。
上段左から
Willemite, Williamsite
下段左から
Painite, Sellaite, Thorianite
目次
(1)アメリカコロラド州スイートホーム鉱山産透明ロードクロサイト
1)ロードクロサイト(Rhodochrosite)とは…
2)コロラド州スイートホーム(Sweet Home)鉱山の歴史と品質
3)スイートホーム鉱山の場所と地形
4)新しい採掘方法とカット技術の進歩
5)類似石と類質同像
6)ロードクロサイトの市場と取り扱い方法
(2)A.G.LがGIAのカットグレーディングシステム導入
1)GIAカットグレーディングシステムに於ける品質の3要素
2)数値化によって表示される検査項目
3)目視評価項目
4)ペインティングとディギングアウト
5) A.G.Lと GIAのカットグレーディングシステムの比較
6)ハート&キューピットとクロマティックフレア
(3)コロンビア・チボール鉱山産 ユークレース(Euclase)
(4)コロンビア産の珍しいコランダム
(5)ノルウェー産ペリドット(Peridot)
(6)ブラジル産出の宝石ブラジリアナイト(Brazillianite)について
(7)トルコ石(Turquoise)の加工方法について
(8)パライバ色をしたギラライト入りクォーツ
8月 06
25
ロ ー ド ク ロ サ イ ト Rhodochrosite “新しい宝石文化の誕生” アメリカ コロラド州スイートホーム鉱山産 透明ロードクロサイト 1) ロードクロサイト(Rhodochrosite)とは・・・ 2) コロラド州スイートホーム(Sweet Home)鉱山の歴史と品質 3) スイートホーム鉱山の場所と地形 4) 新しい採掘方法とカット技術の進歩 5) 類似石と類質同像 6) ロードクロサイトの市場と取り扱い方法 7) 種々の分析データ
濃淡のピンク色に白い縞の入ったベーコンの様な外観から、ベーコンストリップとも呼ばれる縞目を持つロードクロサイトは、一般的には不透明な塊状の宝石で、彫刻品や置物などにインカローズ(inca-rose)と呼ばれて長い間使用されてきた。そのうちごく一部の良質なものは丸球等に加工され、ネックレスなどの装身具として欧米では利用されている。 和名で菱マンガン鉱と呼ばれるように、菱面体形状を示す美しい結晶形として産出する透明石が、年に数える程ではあるが発見されてきた。ロードクロサイトはモース硬度が3.5?4とほとんどの宝石より低いが(例 / オパール:モース硬度5.5?6.5)、ジュエリーとしてずっと使用されている真珠(モース硬度:2.5?4.5)よりも硬度が高い点に着目して、新しい技術で採掘され、新しい技術で磨かれ、ここに初めてエッジがシャープな新しい宝石として誕生した。 アメリカコロラド州の4000m以上の高地で、鉱山に入れるのは年に数ヶ月だけという厳しい地形にもかかわらずスイートホーム(Sweet Home)鉱山がアメリカ人によって採掘され、今日本に輸入され始めている。 スイートホーム鉱山の場所と地形 スイートホーム鉱山はコロラド州アルマの北西約6kmの険しいモスキート山脈に位置し、デンバーから南西に128kmの所にある。北はブロス山の中腹にある銀鉱山、南は金の鉱山という2つの主要な採掘地区の中間に存在する。スイートホーム周辺の地形は険しく、高さが4,267mもある山頂が幾つか鉱山を囲んでいて、冬には6m近い豪雪に見舞われ、鉱山に行けるのは1年に2?3カ月しかないという。採掘は通常、雪がなくなる5月下旬頃から開始され、実際に雪がなくなるのは、7月半ばから8月半ばだけだという。 新しい採掘方法とカット技術の進歩 4000m以上の高地で、先カンブリア紀の花崗岩や花崗岩質片麻岩の大変硬い母岩の中に、モース硬度3.5?4と非常に柔らかく、さらに3方向に完全なクリベージを持つロードクロサイトの結晶が入っているために、どのようにそれらを見つけ出し、破壊することなく美しく取り出すかという難題をクリアするためにスイートホーム・ロード社の地質学者達による広範囲な地質地図の作成と調査が行われた。その結果、主要なロードクロサイトの鉱脈が“通常北東にのびる主要な鉱石鉱脈が、断層系と交差する場所に生じる”という理論が成立した。数年後、これらの場所がロードクロサイトのポケットであることが判明した。今までのロードクロサイトの採掘方法や、他の宝石の一般的な採掘方法は、鉱脈近くにドリルで穴を開け、そこにダイナマイトを入れて爆破し、破壊した母岩の中から結晶系を探しだす為、爆破の時点で結晶が割れたり崩れたりしてしまい、完全なものや大きなものは採掘できなかった。 又カット方法も今までの方法では原石のクリーニングに時間をかけず、ただ周囲に付いたほこりや小さな粉末を水で洗い流すだけで、研磨版の材料、研磨の速度、研磨材、ポリシング材…などの研究もさほどなされなかった。 しかし、このグループは硬度の低いロードクロサイトの結晶を取り出すために、チェーンソーを用いて周囲の母岩ごと掘り出すことに成功した。取り出された結晶は5時間ないし10時間のクリーニングを徹底的に行った。粉塵がわずかについているだけで、研磨の際にキズをつけたり、しいては割れにもつながってしまうからである。さらに研磨板の回転速度、摩擦熱を上げないための研究、トップに石をつける接着剤の研究がなされ、徹底した研磨室のクリーン化がはかられた。採掘、研磨の工程で様々な改善がなされたことで、ここのSweet Home鉱山産のロードクロサイトにカット面のエッジがカミソリの刃のようなシャープな宝石が完成したのである。 1992年以降、0.5ct以上の大粒のカット石は、年間100個程度しか生産されていないという数字を見ても、世界中のディーラーの取り合いは必至で、日本に入ってくる数に限りがあることは容易に想像がつく。
1月 06
30
スリランカ産 58.156ct 暗緑色半透明石
和名:エカナイト 化学組成:ThCa2Si8O20 正方晶系に属する。
産状:長柱状結晶、塊状、礫状 色相:緑色、暗褐色、透明から半透明石光沢:ガラス光沢 モース硬度:5-6 ヘキ開:なし 比重:3.28-3.32 屈折率:1.57(スポット法) メタミクト化により変化あり 多色性:検査不可 蛍光:長波・短波共に変化なし 産地:スリランカ、カナダ
エカナイトは最も稀少な宝石の一つである。放射能物質であるウランとトリウムを含み、そのためにメタミクト化(鉱物内で放射性原子により結晶格子が崩壊して非晶質になること)する鉱物である。1953年スリランカのラトナプラ鉱区の砂礫層から新鉱物として発見される。名称は最初の発見者であるスリランカのF.L.D.Ekanayakeに因み命名された。スリランカのラトナプラ鉱区から産出したスター?エカナイトは通常弱い四条のスターを示し、このアステリズムはごく細かい針状インクルージョンの粗密な繰り返しによるものである。
ロシア産 1.591ct 緑色半透明石和名:翠柘榴石 ![]()
化学組成:Ca3Fe2(SiO4)3 等軸晶系に属する。産状:十二面体結晶、破片状、粒状 色相:緑色透明から半透明石 光沢:ガラス光沢 モース硬度:6.5-7 ヘキ開:なし 比重:3.82-3.85 屈折率:1.88 多色性:なし 蛍光:長波・短波共に変化なし 産地:ロシア、イタリア・・・等
アンドラダイト・ガーネットの中のクロムを含有している緑色の石のことである。内包物としてホーステール?インクルージョンが入っているのが特徴である。分散度が高いことからグリーン・ダイアモンドとも呼ばれた時もあった。名称はフィンランドの鉱物学者Nils von Nordensheld氏により1878年にデマントイド(ダイアモンドに似ているというオランダ語)として命名された。この石のシャトヤンシーの効果はホーステール?インクルージョンが一定方向に規則正しく配列したことから生じた物である。このホーステール?インクルージョンはクリソタイルであると報告されている。
Star?Scapolite スター?スカポライト
写真は左より ミャンマー産 5.533ct 淡青色半透明石(キャッツ?アイ)
ミャンマー産 4.161ct ピンク色半透明石(キャッツ?アイ)![]()
スリランカ産 1.332ct 暗褐色半透明石(六条スター)
和名:スカポライト(柱石)化学組成:Meionite(灰柱石)3CaAl2Si2O8?CaCO3,Marialite(曹柱石)3NaAlSi3O8?NaCl 正方晶系に属する。産状:短柱状、塊状、粒状 色相:無色、黄色、ピンク色、紫色, 透明から半透明石
光沢:ガラス光沢 モース硬度:5-6.5 ヘキ開:完全 比重:2.57-2.74 屈折率:1.54-1.56(スポット法) 蛍光性:淡青色半透明石(長波にて黄緑色、短波にてピンク)淡ピンク色透明石(長波にてオレンジ色、短波にて淡いピンク色)暗褐色(長波にて変化なし、短波にて赤色) 産地:タンザニア、ミヤンマー、ブラジル、スリランカ・・・等
カルシウムを主成分とするMeionite(メイオナイト)とナトリウムを主成分とするMarialite(マリアライト)の固溶体である。このカルシウムとナトリウムの含有率により色の変化が現れる。淡青色半透明石(キャッツ?アイ)と淡紫ピンク色半透明石(キャッツ?アイ)は様々なチューブインクルージョンが原因でシャトヤンシーを示している。暗褐色半透明石(六条スター)は白いクラウド状に見えるごく小さくて細かい針状のインクルージョンから六条スターを生じる。
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スリランカ産 8.026ct 濃黄緑色半透明石和名:金緑石 化学組成:BeAl2O4 斜方晶系に属する。産状:柱状結晶、双晶、三連晶、礫状 色相:黄色、帯緑黄色、帯黄緑色、緑色、褐色透明から半透明石 光沢:ガラス光沢 モース硬度:8.5 ヘキ開:一方向に明瞭ないし不明瞭 比重:3.68-3.73 屈折率:1.74(スポット法) 多色性:検査不可 蛍光:長波・短波共に変化なし 産地:ブラジル、スリランカ・・・等
クリソベリルにはアレキサンドライトとキャッツアイの2種類の宝石がある。クリソベリル?キャッツアイは針状インクルージョンの平行状配列によるものである。今回の四条スターを示す物はごく稀少である。オーバルカボションカットの長い方向の強いシャトヤンシーとこれより弱いシャトヤンシーが交差して斜めに示す。
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スリランカ産 9.305ct 無色透明石?和名:黄玉 化学組成:Al2SiO4(F,OH)2 斜方晶系にする。産状:柱状結晶、塊状、卓上、礫状 色相:無色、青色、黄色、褐色、淡緑青色透明石 光沢:ガラス光沢 モース硬度:8 ヘキ開:底面に平行な一方向に完全 比重:3.53-3.56 屈折率:1.61(スポット法) 蛍光:長波・短波共になし 産地:ブラジル、ビルマ、ナミビア、スリランカ、パキスタン・・・等
トパーズは水酸基〔Al2SiO4(OH)2〕とフッ素基(Al2SiO4F2)のOH-タイプとF-タイプに分けられる。ホワイトトパーズはF-タイプである。無色のホワイトト?パーズのほとんどは照射によりブルーに変えられている。今回のシャトヤンシーを示すトパーズは極めて稀である。細くて長い針状インクルージョンの影響である。
1月 06
30
目次
1)ブラジル訪問記![]()
(1)パライバ・トルマリンの現状
a)パライバ州 バタリア視察
b)リオ・グランデ・ドゥ・ノルチ州視察
c)宝石のメッカ ゴベナドール・バラダレス訪問
d)まとめ
(2)ブラジル宝石鉱山の現状
a)最高級アレキサンドライトの産地ヘマチタ(Hematita)
b)ピティラス(Piteiras)のエメラルド鉱山
c)新しく採掘を始めたホシャ(Rocha)の鉱山
d)まぼろしのアクアマリン サンタ・マリア・ジ・イタビラ
(Santa Maria de Itabira)
2)スリランカ訪問記
a)Gemmological Institute of Colombo(コロンボ宝石学協会)設立
b)スリランカの新しい宝石産地 オッカンペティア“Okkampitia”
c)近代的な工場
d)スリランカ最大の宝石フェアー“Facets 2005”
3)グリーンド・アメシストとグリーン・クォーツ
4)2006年の宝石の色“黄色”
5)最近入手した宝石―その14
66) Star?Ekanite 67) Demantoid?Garnet?cat’s-eye
68) Scapolite?cat’s-eye、 Star?Scapolite
69) Star?Chrysoberyl 70) Topaz?cat’s-eye
10月 05
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デマントイド・ガーネット Demantoid Garnet
100年の眠りから覚めた伝説の宝石
1853年頃、ロシアの中央ウラル山脈にあるElizavetinskoye村で、輝きの強い濃いグリーンの宝石が発見された。それはダイアモンドのような美しい輝きがあったため、デマントイド(Demantoid)つまり“ダイアモンド(オランダ語でDemant)に似た”という名前が付けられた。その後、そこから南へおよそ160kmのSissertsk地域からも採取されている。
デマントイド・ガーネットは、1875年頃から1917年のロシア革命によりロマノフ王朝が崩壊するまで、ロシアの宮廷ジュエリーとしてもてはやされ、皇族や貴族の身につける宝飾品を彩った。
特に、ロシア皇帝お抱えの宝石商Karl Fabergeによって製作されたものは有名である。ロシア革命後は採掘が途絶え、ごく最近までアンティークジュエリーの中に時々見かけるだけの“幻の宝石”になってしまった。
しかし、2002年にSissertsk地域Kladovkaの再開発がはじまり、その昔ロシア皇帝や貴族達しか持つことを許されなかったという希少価値から、いまウラル産のデマントイド・ガーネットが、大変注目を集めている。また、ウラル産デマントイド・ガーネットに見られるインクルージョンは、馬の尻尾のように見える事から“ホーステール・インクルージョン”と呼ばれ、馬を愛するヨーロッパの貴族階級の間で“幸運の象徴”として古くから大変珍重されている。
以下・・・?ガーネットの種類
?デマントイド・ガーネットとは
?特有のホーステール・インクルージョン
?ロシア産デマントイド・ガーネット
?その他のデマントイド・ガーネットの産地
?さらなる100年後にロマンを託して