宝石の世界 “パライバ・トルマリン”発行  2007年1月14日

Paraiba Tourmaline

    脳裏に焼きつくエレクトリック・ブルーの輝き”

1)トルマリンの種類         
  A)トルマリンの色による分類
  B)トルマリンの化学組成による分類 
2) パライバ・トルマリンの歴史      
3) ブラジル産パライバ・トルマリンの特徴と産状
  A)パライバ州バタリヤ(Batalha)鉱山
  B)リオ・グランデ・ドゥ・ノルチ州のムルング(Mulungu)鉱山と
     クイントス(Quintos)鉱山 
4)アフリカ産パライバ・トルマリンの特徴と産状
A)ナイジェリアのエドコ(Edoukou)鉱山とオフィキ(Ofiki)鉱山 
B)モザンビークのアルト・リゴンア(Alto Ligonha)
5)バタリヤ近郊に出現した新しいパライバ・トルマリンの鉱床
6)パライバ・トルマリンの今後
   
宝石の中でトルマリンほどたくさんの色があり、複雑な成分を持つ宝石は他にないだろう。文豪ゲーテは、宝石をこよなく愛したことで有名だが、1805年10月23日の日記に“ショール”についてすでに記載している。和名で電気石と呼ばれるトルマリンは、宝石としては大変珍しい焦電性や圧電性を有し、陽イオンを含んでいることもあって、健康医療の分野でも広く利用され、新しい分野の宝石として需要は高まる一方である。
その一種である“パライバ・トルマリン”が、アメリカのツーソン ジェム&ミネラルショーで画期的なデビューをした事は今でも語り草であるが、発見以来価格は下がることを知らず、確実に上がり続けている。それは何より、一度見たら“脳裏に焼きついて離れないエレクトリック・ブルーの輝き”による。ブラジル人のガリンペイロが、その石のカケラを見つけ、同じものを求めて5年以上荒野を探し続け、ようやくその石の鉱脈に辿り着いた。この男を付き動かしたロマンがなかったら、この石は未だに地中に眠り続けて、人の目に触れることはなかったであろう。
長い間、ブラジル北部のパライバ州でしか発見されず、そのネオンカラーの輝きは人々を魅了し続けてきた。宝石業界に新風を吹き込み、長い宝石の歴史にこれほどセンセーショナルな一ページを刻んだ宝石も、他にないのではないだろうか。
ダイアモンドより高価で希少性の高い宝石といわれるパライバ・トルマリンの魅力を探ってみたい。

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