日独宝石研究所 2017年 年賀状のご説明

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。 輝かしい年頭にあたり 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 昨年中は格別のご用命を賜り厚く御礼申し上げます。 御社のますますのご発展を祈念しますとともに、 本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。    平成29年 元旦 日独宝石研究所 所員一同
年賀状に用いました写真のご説明をさせていただきます。

2016年は本当たくさんの合成ダイアモンドに悩まされました。特にメレーサイズのものは市場での流通量も多く、また検査も大変でした。こちらはCVD法の合成ダイアモンドの原石の偏光像です。成長方向に縞目も見えていますが、下の種結晶の部分には虹色が見え、結晶の違いが分かります。

こちらは弊社でご紹介しているGLIS-3000で合成ダイアモンドを含むロットの燐光画像を撮影したものです。光っていないものがB4,B5,B2,E8などにありますが、これらが天然で光っているものはHPHT法の合成ダイアモンドです。

同じくGLIS-3000で撮影したCVD法の合成ダイアモンドです。左が蛍光画像、右が燐光画像です。CVD法のものは燐光を示さないものもあり、燐光、蛍光両方をチェックする必要があります。

合成が続いてしまいました。こちらはダイアモンド中のパイロープ・ガーネットのインクルージョンです。ガーネットらしい形をしていないのは、ダイアモンドの空隙にガーネットの成分が入り込んで結晶化したためと思われます。

続いてモザンビーク産のスペサルティン・ガーネットです。こちらは2016年のツーソンで初めて見たもので30~50ctの大きなサイズのものがあるのが特徴です。しかし、気をつけないとマンダリンらしいオレンジではなく、少し褐色が強いもの、写真のようなインクルージョンがさらに多くなり、透明度のも悪いものも散見されました。

2016年によく見られた紫色のロードライト・ガーネットです。アメシストのような色をしたロードライト・ガーネットで、パープル・ガーネット、グレープ・ガーネット、アマランス・ガーネット、ロイヤル・ガーネットなどの呼び名も着けられています。ガーネットはその複雑な組成からいろいろな変種が現れ、このように特徴的なものだけを集めることで新しい宝石として訴求されることもある、複雑故に自由度の高い宝石だと思います。個人的にはメレラーニ・ミントと呼ばれるグロッシュラー・ガーネットのような視点は一つ一つの宝石の個性を見て魅力を見つけ出した、素晴らしいものだと思います。

こちらはコバルトを表面拡散処理したスピネルです。コバルト・スピネルが非常に希少で、また魅力的なことから、このような処理が生まれたようです。スピネルを少し溶かしてコバルトを表層に混ぜ込むようですが、溶けた跡はこのように痛々しいものです。

Gem Information Vol.42でもご紹介したこちらは天然のコバルト・スピネルです。インクルージョンだけでも美しいものです。これはベトナム産のコバルト・スピネルで、ブライド双晶が光を干渉してこのような模様が見えています。

マダガスカルのZahamena国立公園近くで2015年9月頃新しく発見されたルビーです。少し紫が強いですが、非加熱ものもが多く見られました。

こちらはビルマ産、ピジョンブラッド・カラーのルビーに見られたもやもやした糖蜜状組織と結晶インクルージョンです。昨年もビルマのルビーに対する需要は高く、鑑別で見ることも減ってしまいましたが、その分出会えたときの感動が高まっています。2017年も美しい宝石との出会いを楽しみにしています。

同じくカシミール産サファイアのコメット(すい星)状の結晶インクルージョンです。結晶インクルージョンが入ることで、その後の結晶の成長に影響が出てこのような尾を引いたすい星のようになります。カシミール産サファイアもなかなか鑑別ではみることが出来ません。

2016年の最後には良いニュースも聞かれました。マダガスカルで新しいサファイアのラッシュが起こっているそうです。先ほどのルビーの鉱山の近く、中東部Anbatondrazaka近郊からブルー、オレンジ、イエローなどのサファイアの鉱山が見つかりました。非常に大きなものも産出しているようで各所からその興奮が伝わってきています。2017年には市場にでも出てくるでしょう。楽しみです。

今年も良い宝石に恵まれますように。

それではどうぞよろしくお願いします。

2017年元旦 日独宝石研究所 所長 古屋正貴 社員一同

Gem Information 第44号発行のご連絡

2016年12月15日、Gem Information 第44号発行の運びとなりました。 合成ダイアモンドが市場に広く流通してしまう状況となりました。しかし、現状の合成石に対しては簡易的な判別方法も見つけられ、なんとか食い止めようと対策が取られています。その合成ダイアモンドに関するアップデートを始め、スピネルの加熱、紫色のガーネットについてご紹介いたします。

Gem Information 第44号 内容紹介


メレーサイズ合成ダイアモンドの蛍光や燐光を用いた簡易判別法

メレーサイズのカラーレスの合成ダイアモンド、特にHPHT法による合成石について、蛍光や燐光を用いて素早く判別する手法が開発されました。これまでサンプル検査や製品に留められた一部のみが検査が行われるものと違い、全数検査が可能になりました。広く流通してしまった合成石に対して、抑止力となることを願っております。 

ビルマにおけるスピネルの加熱とコバルト・スピネルの拡散加熱処理

スピネルにも加熱が行われているのではないか、と近年言われてきましたが、今回モゴックにて現地の方が加熱する様子をご覧になった方から資料を頂くことが出来ました。加熱は簡単な炭火で行われ、ピンクのものをレッドにすることが目的で行われているようです。その様子をご報告致します。また、いわゆるコバルト・スピネルが市場で高い評価を得る中、コバルトを表面拡散する処理が現れました。こちらについてもご報告致します。

パープル・ガーネットと特徴的なキャラクターのガーネット

冒頭にもお伝えした、モザンビークやタンザニアから産出する紫色のロードライト・ガーネットについてご紹介致します。ガーネットは非常に複雑なグループです。これを機にそれぞれの端成分とそれらの混ざり合いの中で生じる混合型の変種についてご紹介します。またそれらの中には、微妙な混ざり合いから、特別な特徴を持つものが生じ、新しい変種として市場に紹介されています。ただ端成分を中心にした分類では現れない、ガーネットの新しい商材として可能性をガーネットの魅力の一つとしてご紹介致します。

宝石に関するニュースと噂

前号でご紹介したブラジルのパライバ・トルマリンは、採掘、流通に関わる人のスキャンダルがあり、期待されたように産出しておりません。また、その一方でマダガスカルからサファイアやルビーの新しい鉱山の発見がありました。少ない情報ですが、ご紹介致します。

皆様にご利用頂ける宝石の情報発信に努めて参ります。

社員募集のご案内

業務拡大に伴いまして、宝石鑑別・鑑定を行う社員を募集致します。

小さな会社ですので、色石の鑑別、ダイアモンドのグレーディングや、
分析機器のオペレーションも皆各自で行っていただきます。

ご経験、知識のある方であれば助かりますが、
有資格者や鉱物学を修めた方であれば、
簡単な業務から学んでいって頂きたいと思います。
新しい情報を日々学んでいくお仕事となります。
宝石が好きな方にお願いしたいと思います。

ご関心を持って頂けた方は、下記のメールアドレス、もしくは住所まで
履歴書と職務経歴書をお送りください。
ご検討させて頂いた後、ご返答させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

ご連絡先
日独宝石研究所 採用担当係
〒400-0051 山梨県甲府市古上条町824-5

 

採用の諸条件

募集職種 宝石の鑑別・鑑定
勤務地 山梨県甲府市
仕事内容 宝石の鑑別・鑑定を行っています。
ダイヤモンドの鑑定、色石の鑑別をはじめ、
分析機器のオペレーションも各自で行います。
また、情報誌の記事執筆も行います。
世界の宝石産地や鑑別機関とのつながりを活かし、
新しい情報を集め、分析、発信することを心がけております。
雇用形態 正社員
勤務時間 09:00~18:00 (繁忙期には残業あり)
基本給とその体系 【賃金形態】月給
【賃金】193,500円~283,500円
その他の給与、手当 賞与(年2回)、技術手当、
残業手当、休日出勤手当、
住宅手当、皆勤手当、昼食補助、他
休日・休暇 休日: 日 祝 他
週休:その他
第1土曜日出勤
繁忙期は第1土曜日以外の土曜日も出勤あり
年間休日:105日
福利厚生 社会保険 、雇用保険、 定期健康診断
応募資格 宝石鑑別・鑑定士(GG、FGA,DGemG、HRD等の資格)
もしくは大学院や大学で鉱物学を専攻した方
実務経験者尚良

日独宝石研究所 2016年 年賀状のご説明

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。 輝かしい年頭にあたり 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 昨年中は格別のご用命を賜り厚く御礼申し上げます。 御社のますますのご発展を祈念しますとともに、 本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。    平成28年 元旦 日独宝石研究所 所員一同 2015JGGL 年賀状に用いました写真のご説明をさせていただきます。 43BKOPL エチオピア産のブラックオパールです。これまでは処理のものしか知られておりませんでしたが、天然のものが後から、見つかりました。これまでのイエロー、ホワイトのエチオピア産オパールのように、遊色効果が強く、また地色が真っ黒なのが特徴です。 2016PBrough2   昨年は宝石でいくつか、よい報告が聞かれました。2014年10月頃にブラジル、パレリアスのパライバトルマリンが再度鉱脈に当たり、産出が再開されました。昨年はカット石も見られ、中にはバタリアのように色の強い美しいものが見られました。 2016PBCut 印刷だとなかなかパライバ・トルマリンのネオン感のある美しさが表現できず、難しいです。発光するディスプレイだと現物に近いです。 2016LKAnimMine 去年はスリランカにてサファイアの加熱について、講演を行いました。そこで鉱山主さんと知り合うことが出来、サファイアの鉱山を訪問し、採掘を見せて頂きました。場所はRatnapura近くのPalmadullaです。 2016SilkBlue ミャンマー産ブルーサファイアに見られた美しいシルク・インクルージョンです。シルク・インクルージョンは、横からの強い光を当てないと見られず、石の外観を邪魔しません。そして強い光が当てられたときだけ、このように現れる控えめな美しさを持っています。この写真はGem Information 43号でも表紙に使わせて頂きました。今年も美しいブルーサファイアに出逢えることを祈っております。 2016DemPK こちらはパキスタンのデマントイド・ガーネットに見られたホーステール・インクルージョンです。去年はカット石や原石もいろいろ見ることが出来ました。クロスニコル下で見られる干渉像も特徴です。 2016SynDia 中国でHPHT法で作られたメレーサイズの合成ダイアモンドの原石です。黄色の部分が種結晶ですが、成長した結晶がまさにラウンドブリリアントカットを横にしたような形で、その歩留まりが良さそうな形からも宝石用途に特化した製造であることが伺われます。今年も鑑別は大変になりそうです。 2016DemHT ロシア産デマントイド・ガーネットに見られた、加熱されて破裂したインクルージョンです。加熱については今年、調べていきたいと思います。 2016CVDDist インド製のCVD合成ダイアモンドです。ダイアモンドの形と言えば、ラウンドブリリアントカットや、ピラミッドを二つ合わせたような正八面体を思い浮かべますが、全く違う形状でイメージが変わってしまいます。 2016RubyMS ミャンマー(ビルマ)Mong Hsu産のルビーに見られた糖蜜状組織です。下の方の青い色もMong Hsuの特徴です。 2016IGCVilnius 昨年8月にリトアニア、VilniusでIGC国際宝石学会議が行われました。私はパラサイト・ペリドットの産地について発表を行いました。 2016MtFuji   今年も皆様にとって良い年となりますよう、日が昇る富士山と一緒に祈念しております。 改めて、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 2016年元旦 日独宝石研究所 所長 古屋正貴 社員一同

Gem Information 第43号発行のご連絡

2015年12月11日、Gem Information 第43号発行の運びとなりました。 43号の内容についてお伝え致します。 近年宝石の産出については、原油価格が高騰したり、環境規制が厳しくなったりしたことで、ネガティブな情報ばかり伝わってきておりましたが、今回の記事でもご紹介させて頂きましたように、パライバ・トルマリンやデマントイド・ガーネットのように以前からの鉱山で産出が再開したという報告がありました。また、半貴石という言い方がなくなるように、実にさまざまな宝石の価格上昇も続いております。 また、今号ではエチオピアから発見されたブラック・オパールやグリーン・アンバーを取り上げました。これらは、すでに処理によるものが市場に広まっており、そこに天然のものの発見があり、通常とは逆に流れとなります。タイトルと致しました「良貨は悪貨を駆逐するか」は、後発の天然のものが処理のものが広まった市場を変えられるのか、それともやはり、目次のように悪貨が良貨を駆逐してしまうのか、という思いで付けたものでございます。 今回は字が小さいというご意見を頂きまして、書式を変えてみました。またご意見を頂ければ幸いです。

Gem Information 第43号 内容紹介

パキスタン産デマントイド・ガーネット

デマントイド・ガーネットにパキスタンの新しい産地が報告されました。こちらはホーステール・インクルージョンも含まれていますが、それ以外のインクルージョンが少ないロシア産とは違い、写真のような黒い結晶が入ったり、また、特徴的な歪みによる干渉像も見られます。色はアフリカのものより強いものが多く、デマントイド・ガーネットの新たな選択肢となればと思っています。 43PK-Deman

 

ピジョンブラッドとロイヤルブルー

ピジョンブラッドやロイヤルブルーの記載のある海外の鑑別書が多数見られるようになりました。鑑別機関によってその色の基準も異なれば、見ているポイントも異なります。発表されている内容や個別に伺った内容からその基準を紹介していくと共にそれらの名前の由来となる文化についても考えてみたいと思います。皆様のガイドラインの一助となれば幸いです。 43PJ-Royal

 

合成ダイアモンドアップデート

インドや中国でダイアモンドの合成を行っている方々からいろいろお話を伺うことが出来ました。特に中国のものはすでにメレー石の商業ベースでの生産が行われています。これまでの、工業用途のものを製造する中で生じた副産物として宝飾用途のものを製造するのとは違い、最初から宝飾用途に特化した製造を行い、効率化している様子が伺えました。また枠付けのままでは最終的な判断ができないことも多く、ルースの状態で検査することが望まれます。 43SynDiaUp

 

エチオピアの天然ブラック・オパールと天然グリーン・アンバー

処理石が先に市場に紹介されていたエチオピアのブラック・オパールとグリーン・アンバーに天然のものが発見されました。ブラック・オパールは代表的な産地であるオーストラリアのものとの比較を行い、その特徴を解説しました。またペンライトを用いた簡易的な見分け方も紹介しております。エチオピアのグリーン・アンバーはその色やインクルージョンなどの特徴とFT-IRを用いた判別法を紹介しています。 43BKOPL 43GrnAmb (Sample courtesy of Dr. Lore Kiefert, GGL)

ツーソン・ジェム・ショー 2015のご報告

今年のツーソン・ジェム・ショーは今後の宝石産出に希望を感じさせるものでした。例えば、ブラジルから、パライバトルマリンの産出の再開が報告されたり、モザンビークからサンタマリア・アフリカーナと呼ばれる美しいアクアマリンが産出したりと、特に新しい宝石が発見されたのではないのですが、世界中が待ち焦がれた宝石の産出が再開したようでした。また、この記事ではメキシコの強蛍光のオパールや、アフガニスタンのユニークな結晶の形のアクアマリンなども紹介しております。 また、今年は弊社の檀上もツーソンに足を運び、世界中の鉱山オーナーや研究者と情報交換ができたことが大きな収穫でした。43TucsonDJ  

Release of Gem Information Vol.43

On 11th December, the new issue of Gem Information Vol.43 was published. The main theme of it is “Good money to drive out bad money?” There were some finding of natural stone whose treated ones already prevailed in the market. In this issue, we focused natural green amber and black opal, both from Ethiopia. But as we know, there are treated ones dominated in the market. Now can the natural stones drive out the treated? Or as the adage, will treated ones stay dominating the market? Anyway, it should be known that now we have natural ones. The copy is available only in Japanese, unfortunately, but here is the English abstract for each article and caption for each chart and photo.   

Demantoid garnet from Pakistan with horse-tail inclusion

At the end of 2014, new demantoid garnet from Pakistan was introduced to the Japanese market. They contain the horse tail inclusion like Russian material and also often have the strong distortion in the crystal. In the comparison, mostly it shows stronger green colour than Madagascar ones but weaker than Russian ones. Also, it is said that the Korkodino mine, Ural, Russia restarted the industrial production from spring, 2015 and supposed to increase its production. At the same time, there is a research about heating of demantoid garnet to alter its colour.

 43PK-DemanE

 

Pigeon’s Blood and Royal Blue: The trade colour codes

Trade colour name is a big issue in the recent gem trade and lab reports. In this article, we review the history of those names and introduce the some laboratories’ guidelines. Those colour code can tell more about gems than just regular word of ruby or sapphire. But also as currently it is quite different from labs to labs, it should be mentioned as lab’s opinions or own standard, not as the world market’s standard with consensus. 43PJ-RoyalE

 

 

The update of melee sized synthetic diamond

Recently, we had a hearing to a CVD diamond manufacturer in India about the production of melee sized ones for jewelry. It was said that type Ib is easy to grow by CVD method but not demanded in the market. Also a Chinese manufacturer started the commercial production of melee stones by the modified HPHT method. They can be identified with current testing methods. And also they have some unique features such as magnetic, type IIb, Ni and Si doped. 43SynDiaUpE2

Natural Black Opal from Ethiopia

Black opal from Ethiopia was first introduced by a treated stone with carbonization of impregnated sugar. But recently, natural black opal was found from Wello district, Ethiopia. It is very dark black with a lot of play of colour. Its play of colour consists of orange-red mostly like white one. And each size of it is comparatively smaller than Australian one. It is because the body colour is too dark for the light to transmit from a little below the surface, unlike Australian opal which has lighter body colour. 43ET-BKOPLE  

Natural Green Amber from Ethiopia

Heated amber / copal under the pressure to alter the colour to green prevailed in the market. But recently natural green amber was found from Ethiopia. The colour is fresh yellowish green to green like a tender green. With FT-IR spectra, it can be identified from the autoclaved ones. Also, it has a unique double layered bubble inclusion. It is not common that the natural one is found after the treated ones prevailed in the market. Let’s see how the natural ones drive out the treated ones. 43GrnAmbE  

Tucson Gem Show 2015

At the Tucson gem show this year, there were some good news about the production of some gemstones. One of them is that the Brazilian Paraiba tourmaline got a big hit of good coloured stone since October, 2014. Also, there were some new products as unique shaped aquamarine mineral from Afghanistan, extremely fluorescent opal from Mexico and etc. 43Paraiba  

Colouring agent of blue spinel and cobalt spinel from Vietnam

(Abstract of an article in Gem Information vol.42)

The blue colour of spinel is caused by iron and cobalt. But the peak positions of them are close and the absorption is overlapped in the spectrum. Thus is it difficult to separate its colouring agent from the position of its absorption with spectrometer. But the shape of the spectra, as the strength of some peaks, can give us an implication of which colouring agent is dominant. We separated them in to 4 categories (+1 synthetic category) as below. And compared with the data of LA-ICP-MS, they correlate as, Fe type, Co type, Low Fe + Co type and High Fe +Co type. And Low Fe + Co type was seen only in cobalt spinel from Vietnam.

SpinelChat

SpinelCo-Fe

Cobalt spinel from Vietnam has vivid and light colour, not dark as previous blue spinel from existing source like Sri Lanka or Tanzania. It is because they have Co content but low Fe content (or Fe does not contribute to its blue colour). And their inclusion is also very attractive. They have specific snow like needle inclusions. They are likely due to lamellar twinning and itself beautiful as photos.

 

SpinelInc SpinelInc2

 

 

 

ギュベリン宝石研究所のIJT出展のご案内

ギュベリン宝石研究所(Gübelin Gem Lab)が今年も国際宝飾展IJTに出展されます。 1月21日~24日、東京ビックサイトで行われる国際宝飾展で、 ギュベリン宝石研究所がその場で鑑別を行います。 ブース番号はB9-19です。 鑑別結果はその場で宝石をお返しするのと合わせ、 簡単なメモでお伝えし、後ほどスイス本国より、正式なレポートが郵送されます。 また、今回の展示に際し、特別価格を設定されています。 昨今の急激なスイスフランの高騰のために、ドルでの価格設定となっております。 up to 1.99 ct USD 200 2.00 – 4.99 ct USD 300 5.00 – 7.99 ct USD 400 >8 ct acc. tariff list こちらはコランダムやエメラルドなどでの産地同定非加熱検査も含んだ金額です。 またお支払いは現金(ドル、日本円)の他、各種クレジットもご利用頂けます。 詳しくはこちらのIJT用の資料、もしくは ギュベリン宝石研究所のホームページ正規価格表)をご覧ください。 ぜひ、ご検討ください。どうぞよろしくお願いいたします。

日独宝石研究所 2015年 年賀状のご説明

新年あけましておめでとうございます。 旧昨年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 本年は社員一同、基本に立ち返り、一層の技術、サービス向上に努めて参る所存で おりますますので、いっそうのお引き立てのほどお願い申しあげます。 年賀状に用いました写真のご説明をさせていただきます。 2015-18 ミャンマーのルビーへの憧れは、昨年もさらに上昇しました。 そのような中でも美しいミャンマー産のルビーを拝見することが出来ました。 今年も産地の情報などを集めていきたいと思います。 2015-06 同じくミャンマーのブルーファイアに見られるシルクインクルージョンです。 まるで流れ星のようなきらめきです。 2015-10 昨年ツーソンで見ることができました、アメリカ産のデマントイド・ガーネットです。 非常に小さな石ですが、きれいなホーステールが見られます。 2015-08 こちらはパキスタンのデマントイド・ガーネットです。 ナミビア産、マダガスカル産のように今年はもっと市場で見られるようになるのでしょうか。 2015-19 スマトラ島のアンバーです。 青い蛍光がドミニカのものように強く、新しいブルーアンバーとなるのでしょうか。 また、樹脂の流体構造が蛍光で美しく見られます。 2015-15 昨年も宝石学会で、中嶋彩乃さんのご協力を得て、スピネルについての発表を行いました。 昨年はスピネルの歴史に着目しました。 こちらはState treasury museum of the residence palace of Munich に所蔵されているバイエルン王妃Thereseのパリュールです。 また、昨年これまでの宝石の産地検査についての研究をご評価頂き、 宝石学会日本において奨励賞を頂戴致しました。 その賞を励みに、これからもさらに産地の研究を進めていきたいと思います。 2015-14 ここからは処理や合成石の写真です。 これはダイアモンドに用いられる高温高圧加熱処理(HPHT)が行われたブルーサファイアです。 2015-12 こちらはインド製のCVD合成ダイアモンドに見られた特徴的な成長線です。 CVD合成がこれから脅威とならないように、今度とも研究を続けていきます。 2015-01 所内での加熱の実験も昨年は引き続きいろいろ行いました。 こちらはベニトアイトです。 2015-03 最後になりますが、こちらはコバルトで青色をつけた鉛ガラスが含浸されたサファイアです。 ホワイトサファイアにコバルトによる色がのっているため、とてもきれいですが、 顕微鏡で見るとこのようなクラックに染まった色素の様子が見られます。 今年は基礎に立ち返り、研究を進めていきたいと考えております。 皆様の変わらぬ、ご支援、ご教授をどうぞよろしくお願いいたします。 重ねて、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 2015年元旦 日独宝石研究所 所長 古屋正貴

Gem Information 第42号発行のご連絡

この度、遅くなりましたが、Gem Information 第42号発行の運びとなりました。 また、だいぶ間が開いてしまい、本当申し訳ございませんでした。 42号の内容についてお伝え致します。 前号の合成ダイアモンドの記事には多くの反響を頂戴し、日本各地で20回を超える講演の機会を頂きました。弊社での合成石の現状について述べれば、HPHT合成についてはイエローなどで定期的に見られるものの、CVD合成はお客様が合成と知らずにお持ちになることは、1ct前後の石でまだ数回しかないのが現状です。 また、研究の目的で世界のいろいろなCVD合成石を検査させて頂くことが出来、その技術の進歩には驚くばかりです。前号でご紹介したCVD合成の特徴がどんどん発見しにくくなっております。ただ幸いまだコストが高く、経済的メリットに乏しいとの話も聞きますが、鑑別レベルでは注意に注意を重ね、また状況が変れば早急にご報告したいと考えております。 Gem Information 第42号 内容紹介   ブルー・スピネルの着色原因とベトナム産のコバルトスピネル42spinel 近年、ベトナムから産出するコバルトスピネルには、これまでのものとは違い、とても明るく鮮やかなものがあります。 コバルトスピネルを含む、ブルー・スピネルの着色のメカニズムに着目し、 また、ベトナムのコバルトスピネルの特徴について、そのインクルージョンからご紹介しております。         変則的なカラーチェンジを示す宝石 カラーチェンジは宝石の魅力の一つです。 しかし、アレキサンドライトのような変色性だけではなく、 宝石には色が変わって見えたり、実際に変ってしまう特性があります。 レアストーンの魅力として、リバースカラーチェンジ・ジルコンや テネブレッセンス・スキャポライトなど、いろいろご紹介致します。 42cc   ダイアモンドの光のパフォーマンス:人が感じる美しさ ロシア、モスクワ大学宝石学センターのYuri博士のダイアモンドの光のパフォーマンス理論をご紹介致します。 なぜ、人はこれほどまでダイアモンドに輝きを感じるか、ファイアが強いカットとはなんだろうか、 ファンシーシェープも含めて良いカット、悪いカットはどのように判断良いのだろうか、同氏の考え方をご紹介致します。   42diaper     ロシア、アルハンゲリスク州のLomonosov鉱山 2012年にロシアの北西部にある同鉱山を訪問する機会を得ました。 その鉱山の産出状況をご説明すると共にダイアモンドの鉱山では、 どのように原石が採掘されているのかご紹介致します。 合わせて近年のロシアのダイアモンドの品質を支える、 先進的なカット技術についてもご紹介していきたいと思います。 42lomonosov